用語集


あ行

アシスティッドハッチング( AHA ):透明帯開口法

胚移植の前に胚の透明帯( 周りを覆っている殻の部分 )を柔らかくしたり、薄くしたりすることで、穴を開け、透明帯からの脱出を助けて着床率を上げる方法のことです。透明帯が硬い、あるいは厚い場合や、良い受精卵を何回胚移植しても着床しない場合などに行います。

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アシスティッドハッチング( AHA ):透明帯開口法






一般不妊治療

夫婦生活のタイミング、卵巣刺激方法、人工授精、その他薬物療法で行う治療のことで、体外受精や顕微授精などの高度な治療に入る前の不妊治療のことです。






ウルトラロング法

体外受精の排卵誘発のための卵巣刺激方法の1つで、GnRHアナログ(スプレキニア・イトレリン・ナサニール)を長期間使用後、月経3日目よりHMG剤を使用します。






エッグドネイション(卵子提供)

手術によって卵巣を喪失した人や早期に閉経に至る(POF)人が他人から卵子を提供してもらい、夫の精子で体外受精し、受精卵を妻の子宮に移植する方法です。






黄体期

排卵から次の月経までの期間で、黄体ホルモンが分泌され基礎体温は高温期を示します。






黄体化ホルモン( LH )

卵胞の成熟・排卵・黄体形成を促すホルモンのことです。脳下垂体から分泌され、卵胞刺激ホルモン( FSH )と協力して働きます。






黄体ホルモン( プロゲステロン:P )

排卵後に卵胞は黄体と呼ばれるものに変化します。この黄体から分泌されるホルモンのことで、基礎体温を上昇させたり、受精卵を着床しやすくさせたりする働きをします。




か行

カウフマン療法

正常月経周期の性ホルモン状態に似た環境をつくり、周期的に出血を起こさせる治療のことで、卵胞ホルモン( エストロゲン )投与に続いて卵胞ホルモンと黄体ホルモンの双方を投与します。子宮内膜を整え、卵巣機能や卵胞の発育を良くする場合もあります。






下垂体

脳の一部で、ホルモン分泌調整や伝達の役割を果たす中心になる部分です。卵胞刺激ホルモン( FSH )と黄体化ホルモン( LH )の2種類の性腺刺激ホルモン( ゴナドトロピン )や乳汁分泌ホルモン( プロラクチン )等を分泌します。






基礎体温( BBT )

基礎体温は、人間が生きていく上で必要とするエネルギーを消費している時(基礎レベルエネルギー消費時)に発生する体温のことです。朝、起床する前に床の中で婦人体温計を舌の下に入れて測定します。これを毎日チェックし、表にしたものが基礎体温表です。これにより、排卵日の予測や黄体機能不全の有無を知ることができます。






機能性卵巣アンドロゲン過剰症(FOH)

多嚢胞性卵巣症侯群(PCOS)の本態です。PCOS/FOHと併記される傾向にあります。病態としては卵巣内の男性ホルモンが上昇する結果、早期に卵胞が閉鎖され排卵障害を起こします。最近グリコランの内服でインスリンを低下させることにより、卵胞内の男性ホルモンを低下させ、良好卵が得られるとされています。






クラミジア感染症

性行為感染症( STD )の一つで、不妊の原因となる病気です。






クロミフェン

卵巣刺激に用いる薬です。卵巣から出ている卵胞ホルモン( エストロゲン )の働きを抑えることで、脳下垂体から出ている卵胞刺激ホルモン( FSH )の量を増やして、排卵を促す働きがあります。






グリコラン(メトフォルミン)

糖尿病治療薬の1つです。高インスリン状態では排卵障害を伴うことが多く、PCOSはその代表疾患です。メトフォルミンの内服でインスリン抵抗性を低下させることや、直接卵胞内での男性ホルモンを低下させ良好卵を得ることができます。






頸管粘液検査

頚管粘液( 子宮頚部から分泌されている液 )は、排卵日近くになると活発に分泌され、精子をスムーズに子宮内に入れる働きをしています。この検査は、その量や性状を調べるための検査です。






血中ホルモン値

月経をつかさどるホルモンは1つではなく、複数のホルモンが関与しています。ホルモン値は血液で調べることができます。

FSH… 卵胞刺激ホルモン。脳下垂体から分泌され、卵胞の成長を促します。女性では排卵障害、男性では精巣機能障害を調べます。正常値(生理2日目)8~12mlU/ml以下です。
LH… 黄体形成ホルモン。正常値10mlU/ml以下
P4… プロゲステロン。黄体ホルモン。正常値(黄体期)10ng/ml以上
E2… エストラジオール。エストロゲンの一種で、卵胞の成熟によってでてくるホルモン。このホルモンの測定によって、卵胞の発育、内膜の厚さ、頚管粘液量などが予測できます。
PRL… 乳腺刺激ホルモン(プロラクチン)乳汁を分泌させるホルモンで、本来は分娩後授乳している時に分泌されます。妊娠を望む女性にプロラクチンの異常分泌が起こると、月経不順や排卵障害の原因となります。正常値13~15ng/ml以下
T3・T4・TSH… 甲状腺ホルモン。甲状腺機能の異常によって、排卵障害や黄体形成不全を起こします。






顕微授精( 卵細胞質内精子注入法:ICSI )

顕微鏡下で髪の毛よりも細いガラス管を使って、1個の卵子の中に1個の精子を直接注入する方法です。体外受精で受精しない場合や、男性不妊で体外受精では受精が難しい場合に行う方法です。極少数の精子にて受精・妊娠させることが可能です。

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顕微授精(ICSI)






原発性不妊症

いままでに1度も妊娠した経験のない不妊症のことです。






コースティング(Coasting)法

卵胞誘発の過程で、多数の卵胞ができて血中ホルモン(E2)値が上昇した場合、OHSSになる危険を回避するため、一時的にHMG製剤の注射を中止し、卵胞が一部閉鎖して血中ホルモン(E2)値が2000ぐらいに下がってから採卵をする方法です。






抗精子抗体

精子に附着し、精子を動かなくしてしまう抗体のことです。抗精子抗体が強陽性の場合は、体外受精の適応となります。検査は現在のところ保険適応外になっています。






高プロラクチン血症

血液中のプロラクチン( 乳汁分泌ホルモン )の濃度が高い状態のことです。排卵が遅れたり、黄体機能不全が起きたり、卵の質を悪くし、着床を妨げたりすることがあります。テルロンやパーロデルを服用します。






ゴナドトロピン

主に、下垂体から分泌される性腺を刺激するホルモンをいい、FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体形成ホルモン)の2つがあります。卵胞刺激に用いられるHMGは、この2つのホルモンを含んだ製剤です。




さ行

採卵

体外受精や顕微授精などの時に、卵子を採取することです。経膣超音波下で十分に発育した卵胞に針を刺し、卵胞の中にある卵胞液と卵子を吸引して行います。

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顕微授精(ICSI)






ショート法( SHORT プロトコール )

卵胞刺激方法の1つで、月経開始2~3日目より{ Gn-RHa:ゴナドトロピン・リリーシングホルモン・アナログ( スプレキュア・ナサニールがそれにあたります ) }を使用する方法のことです。






子宮鏡

ヒステロスコピーともいい、子宮頸部から内視鏡を入れて子宮腔内を肉眼的に観察する検査です。子宮内膜ポリープや粘膜化筋腫が発見できます。






子宮筋腫

子宮は筋肉から成り立っています。そこから発生した良性腫瘍を子宮筋腫といいます。発生場所が子宮内膜に近い場合には着床障害や流産の原因になることがあります。






子宮筋腫核出術

子宮筋腫のみを手術で取り除き、子宮を温存し妊孕性を保つ手術法です。






子宮外妊娠

子宮腔以外のところに受精卵が着床してしまうことで、成長する胎児を支えるだけのスペースや栄養補給などの条件が整っていないため、妊娠継続は不可能です。手術が必要になる場合もあります。






子宮内膜症

子宮内膜が正規の子宮内腔だけにとどまらず、骨盤の腹膜や卵巣や子宮筋層内に入り込んでいる病気のことです。強い月経痛や性交痛を訴える場合に疑われます。不妊の原因となる場合があります。






子宮卵管造影検査

造影剤を子宮頚管の入り口から注入して卵管の通過性、子宮内腔や卵管の形、卵管采周囲癒着の程度を知ることができるレントゲン撮影検査です。






シクロフェニル(薬剤名:セキソビット)

経口の排卵誘発剤です。副作用は少ないですが、排卵誘発効果も弱いです。



受 精

精子が卵子内に進入し、母親の遺伝子と父親の遺伝子が融合することです。






受精障害

精子の数が少ない、運動率が悪い、先体反応が起こらない場合などが原因となり、受精がうまくいかないことです。顕微授精の適応となります。






受精卵

受精が終了した卵子のことです。






人工授精

排卵の時期に合わせて精子を直接子宮腔内に注入する方法のことです。フーナーテスト不良や、精子の数が少ない人、運動率が悪い人、原因不明の人などが適応になります。人工授精の中には、夫の精子を使用する「 配偶者間人工授精( AIH ) 」と精子提供者( 夫以外 )の精子を使用する「 非配偶者間人工授精( AID ) 」があります。このほかに腹腔内の卵管采近くに直接精子を注入する方法( DIPI:腹腔内人工授精 )もあります。






精液検査

男性に対して行われる検査で、精液量、精子数、運動率、奇形率などを調べる検査です。現在、不妊の原因は男女共に1:1といわれているため、男性の検査も重要となっています。3~5日間の禁欲期間が望ましいと考えられています。






精索静脈瘤

精子を運ぶ管である精管の周りの静脈が拡張し、瘤( こぶ )のような状態になる病気で、精巣からの血液の還流が傷害されると同時に、静脈を逆流した有害物質が精巣に運ばれ、精子をつくる能力が悪化します。左側の精巣に比較的多く起こります。






精子減少症

精子が少ない症状です。精子の正常値は、;精液2.0ml以上、数2000万/ml以上、運動率50%以上、奇形率70%以下、白血球100万/ml以下(WHO基準)となっています。






精子無力症

精子運動率が半分以下をいいます。または直進する精子が25%未満です。






生殖補助技術( ART )

体外受精や顕微授精などの高度な技術を必要とする不妊治療のことです。女性の卵巣から卵子を体外に取り出し、男性の精子と受精させ、卵管の環境に近い培養液の中で培養します。その後に胚を女性の体内( 主に子宮腔内 )に戻す治療のことです。






精 巣

陰嚢内にある左右1対の卵円形をした器官のことです。精巣では精子がつくられています。






精巣内精子回収法( TESE )

無精子症の場合に行われる外科的な手術で、精巣組織を一部回収し、その中から精子を探し顕微授精に用います。






接合子卵管内移植法( ZIFT )

受精卵( 前核期胚 :接合子)を卵管内に移植する方法のことをいいます。






先体反応

受精する際、精子が卵子の周りにある透明帯を通過する時に精子頭部の先体と呼ばれる部分の外側の膜が破れ、酵素( アクロシン、ヒアルロニダーゼなど)を放出する現象のことです。この先体反応を起こす精子でないと、体外受精までの方法では受精しないので、先体反応を起こさない精子では、顕微授精を行う必要があります。






早発卵巣機能不全( POF )

40歳以前に卵胞が消失し、閉経してしまうことです。血中LH、FSHが高値となります。






造精機能不全

精子の数が少ない、動きが悪いなど、精子を造る機能に障害がある状態のことです。






続発性不妊

妊娠の既往はあるものの、その後妊娠に至らないことです。




さ行


体外受精( IVF )

女性から卵子を採取( 採卵 )し、精子と合わせて受精させることです。両側卵管閉塞、重度の内膜症、男性不妊、免疫性不妊( 抗精子抗体強陽性 )、難治性不妊、また原因不明などが適応になります。






体外受精-胚移植(lVF-ET)

卵子と精子を体外に取り出して受精させ、受精卵(胚)を子宮腔に移植する一連の操作を言います。採卵数を増やす目的で、通常は排卵誘発が行われます。移植胚数は3個までは妊娠率が増加しますが、4個以上移植しても出生率は増加せず、多胎妊率が高率になるため、3個までと制限しています(日本産婦人科学会の規定による)。






体外培養-体外受精(IVM-lVF)

スプレキュアやHMG製剤を使用せず、自然周期の7日~10日目で直径7~10mmの卵胞を吸引し、未熟な卵を体外で受精可能なまでに培養していく方法です。かつて重篤なOHSSを起こした人や、PCO(多嚢胞性卵巣)などの症例のOHSS予防として行う方法です。






タイミング指導( 療法 )

基礎体温、超音波による卵胞径の計測、血中・尿中のLH値などにより、排卵を予測して、性交のタイミングを指導する方法のことです。






代理出産

何らかの原因で卵巣や子宮がなく、自分で妊娠することが不可能な場合に他の女性に出産してもらうことです。代理出産には2種類あり、
・ホストマザー:夫婦の受精卵を他の女性の子宮に移植し、出産すること。
・サロゲートマザー:夫の精子を他の女性に人工授精して出産すること。
があります。






多嚢胞性卵巣( PCO )

直径数ミリ~10数ミリまでの多数の卵胞が存在するにもかかわらず、それ以上の卵胞の成熟が起こらず、排卵に至らない障害( 排卵障害 )です。また、卵巣は鶏卵大に腫大し、表面を被う白膜が厚くなってしまいます。特徴として、FSHに比べLHが高値です。また、男性ホルモン( テストステロン )の分泌が高まります。超音波断層法では、小さな卵胞がネックレスのように多数確認することができます。






男性不妊

男性側に不妊症の原因がある場合のことです。






着 床

受精卵は、細胞分裂を繰り返して胞胚( 胚盤胞 )となり、子宮内膜に侵入します。こうして胚と母体の間に生物的な結合が成立した状態を着床といいます。






着床率

胚移植回数に対しての着床数です。






超音波検査( エコー )

周波数の高い音波を臓器に発信して、その反射波をコンピューターで映像化する医療機器を使って調べる検査のことです。不妊治療においては、一般に膣の方から超音波( 経膣超音波検査 )を行い、卵胞の発育や内膜の状態などを検察します。






凍結保存

体外受精や顕微授精によってできた受精卵を凍結後、液体窒素の中で保存する方法のことです。胚移植後の余剰胚の有効利用や卵巣過剰刺激症候群( OHSS )の予防、着床率、妊娠率の向上などに利用されています。その他、卵子、精子の凍結保存も可能です。




な行

二段階胚移植

排卵後2~3日目と5~6日目に2回胚移植することにより、妊娠率が向上するという報告があります。






は行

胚移植( ET )

体外受精や顕微授精によってできた受精卵( 胚 )を子宮に戻すことです。

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胚移植





配偶子卵管内移植法( GIFT )

卵管内に精子と卵子(配偶子)を同時に移植する方法のことをいいます。






胚盤胞( Blastocyst )

胞胚とも呼ばれ、受精してから4~5日目の受精卵では、この状態になっているのが理想とされています。この時期になると、将来胎児になる細胞群と胎盤になる細胞群に分れています。






胚盤胞移植( Blastocyst Transfer )

体外受精や顕微授精の後に受精卵を5~6日間培養し、着床直前の段階( 胚盤胞 )まで発生したことを確認してから胚移植を行う方法です。採卵後2~3日目の形態良好胚を何度戻しても妊娠しない場合に、最終段階まで胚が発生するかを確認し、さらに子宮内膜と胚の発育段階を合わせ、着床環境を整える目的で行われています。通常は1~2個を胚移植し、多胎予防の目的でも行われています。






排卵障害

卵胞がうまく発育しなかったり、ある程度まで卵胞が発育しても卵胞破裂が起こらず卵子を含んだ( 排卵しない )まま黄体形成が起きたりすることをいいます。






排卵誘発剤

排卵を促す薬のことです。注射薬にはhMG、hCG、経口薬にはセキソビット、クロミッドなどがあります。卵巣が腫れる、腹水がたまるなどの副作用もあるので、医師の指示に従うことが必要です。






非閉塞性無精子症

精子の通り路は通っていますが、精巣内の精子をつくる造精機能に何らかの問題があり、精液中に精子が認められない状態のことをいいます。原因は不明ですが、一部にはクラインフェルター症候群(XXY症候群)など染色体異常の人に見ることができます。クラインフェルター症候群は、男性1000人に1人の割合で存在するといわれています。






不育症

妊娠はするものの胎児が育たず、流産や早産を繰り返し生児が得られない場合をいいます。






フェマーラ、アリミデックス(アロマターゼ阻害剤)

アロマターゼ阻害剤で、エストロゲンの生成を阻害し、視床下部に作用して下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌を増加させて、卵巣での成熟を促します。無排卵症やPCO(多嚢胞性卵巣)の場合に使用することで排卵誘発ができます。またクロミッドのように抗エストロゲン作用がなく、頚管粘液や内膜に悪影響を及ぼしません。クロミフェン抵抗性の難治性無排卵症でも有効な場合があります。






フーナーテスト( 性交後検査 )

夫婦間適合性検査で、排卵日前に夫婦生活をもち、性交後3~5時間くらいで、頚管粘液中にどの程度精子が存在するか、また運動しているかを調べる検査のことです。






腹腔鏡検査( ラパロスコープ )

腹部に小孔をあけ、そこから内視鏡を挿入し、腹腔内を観察する検査のことです。この検査によって、子宮内膜症病変、卵管の形態、腹腔内の癒着の状態などを診断できます。






不妊症

生殖年齢の男女が妊娠を希望して、一定期間性生活を行っているにもかかわらず、妊娠しない場合をいいます。その一定期間については、2年というのが一般的です。






フレンドリー(Friendly)IVF

従来のGnRHahMGの過排卵誘発にかわり、クロミフェンやアロマターゼ阻害剤周期に適度のhMG製剤を使用して行う体外受精で排卵数は少ないですが、OHSSの発生頻度も低下し、良好胚を得られるとされています。






プロラクチン(PRL)

乳汁の分泌を促進させる為のホルモンで、このホルモン値が高いと( 高プロラクチン血症 )月経不順や排卵障害を引き起こします。






閉塞性無精子症

精巣には精子をつくる造精機能はありますが、精巣からの精子の通路が閉塞している状態のことをいいます。原因には、生まれつき精管が欠損している、精管欠損症や避妊のためのパイプカット( 精管の結紮術 )の後、鼠径ヘルニアの手術にて精管が閉塞している場合、両側精巣上体炎などが上げられます。






乏精子症

精子数が1ml中に2,000万未満しかいない状態のことをいいます。





ま行

未成熟卵体外培養法( In Vitro Maturation:IVM )

卵巣刺激を行わずに、未成熟の卵子を採取し体外で成熟させる方法のことをいいます。多嚢胞性卵巣症候群( PCOS )が良い適応とされています。






無精子症

精液中に精子が存在しないことをいいます。精子がつくられていない場合と、射精されるまでの過程で精子が輸送されていない場合があります。






免疫性不妊

女性、男性どちらか一方、もしくは両方が有する異常抗体によって、精子の運動性や受精能力が障害されたり卵子の発育が悪くなったりすることもあります。抗体が不妊に関与している場合を免疫性不妊と呼び、抗精子抗体などがそれにあたります。




ら行

卵 巣

卵子の生成、成熟、排卵を行う生殖器官であり、また卵胞ホルモン( エストロゲン )や黄体ホルモン( プロゲステロン )などを分泌する内分泌器官でもあります。子宮の両側に対称的に存在しています。性成熟期の女性は一般的に28~30日に1回卵巣から排卵が起きます。






卵巣過剰刺激症候群( OHSS )

排卵誘発剤によって起こる副作用の1つです。たくさんの卵胞ができることにより、卵巣腫大、腹水貯留、乏尿、血液濃縮、血栓などが起きます。重症になると入院が必要になります。妊娠すると重症化しやすくなります。






卵巣嚢腫メソトレキセート固定術

卵巣嚢腫メソトレキセート固定術とは、子宮内膜症が原因で生じた卵巣嚢腫(通称:チョコレート嚢腫)に対する手術です。1泊2日の入院で済みます。経膣超音波ガイド下に卵巣嚢腫を刺し内容を吸引後、メソトレキセート(子宮外妊娠の時に使う薬剤)を注入し子宮内膜症を退治するという治療法です。従来はアルコールを注入していましたが、この方法の方がより安全で正常な卵巣組織へのダメージが最も少ないため2002年より導入しております。詳細は医師、看護婦に相談ください。






卵 胞

卵巣内にある卵子の入っている袋のことをいいます。中は卵胞液という液で満たされています。排卵前には直径20mm程度の大きさにまで成長します。






卵胞ホルモン( エストロゲン:E2 )

卵胞周囲から分泌されるホルモンで、子宮内膜を厚くし、頚管粘液を分泌する働きなどがあります。






卵胞刺激ホルモン( FSH )

脳下垂体から分泌されるホルモンで、卵巣に働きかけて卵胞の発育を促します。また少量の黄体化ホルモン( LH )とともに卵胞ホルモン( エストロゲン )の分泌も促します。






卵管疎通性検査

卵管の通りを診る検査で、通気、通水、子宮卵管エコー検査、子宮卵管造影( HSG )などがあります。子宮卵管造影では子宮腔や卵管の形状、卵管采周囲の癒着の程度を知ることができます。






卵胞期

月経開始から排卵までの時期のことをいいます。基礎体温では低温期を示します。






流 産

妊娠22週未満で、妊娠の継続が終結することをいいます。
・ 稽溜流産:胎嚢( 胎児の袋 )は存在するが、胎児心拍が無い状態で、出血などの症状が無くても
 すでに妊娠が中断している状態のことをいいます。
・ 切迫流産:下腹部痛、出血など流産の兆候があるけれど妊娠が継続している状態で出産の可能性が
 あるもののことをいいます。
・ 反復流産:2回続けて流産することをいいます。
・ 習慣性流産:3回以上続けて流産することをいいます。






ロング法( Long プロトコール )

卵巣刺激法の1つで、採卵を行う前の月経周期の高温相になってからGn-RHa{ ゴナドトロピン・リリーシングホルモン・アナログ( スプレキュア・ナサニールがそれにあたります )}を使用する方法のことをいいます。




ART

生殖補助医療技術です。体外受精、顕微授精などの先端生殖医療の総称として使われる言葉です。





GnRHアンタゴニスト(セトロタイド)

GnRHアゴニストと異なり、フレアアップがなく卵に対する悪影響が少ないとされています。即効性にLHを低下させ、早発LHサージの予防に使用されています。自然周期で卵胞期後期に短期間GnRHアンタゴニストを投与することによってLHサージを抑制し、侵襲の少ないIVF(Friendly IVF)も試みられています。





HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

胎盤性ゴナドトロピンともいわれ、黄体化ホルモン(LH)作用があります。排卵誘発剤や黄体機能賦活剤として注射します。






HMG(ヒト閉経ゴナドトロピン)

排卵誘発剤です。閉経後の女性の尿から抽出した製剤で、強力な卵胞刺激作用があります。基本的な構成部分は卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体化ホルモン(LH)で、その割合は製品によって異なります。





LHカラー(尿中)

排卵時にLHホルモンが放出(サージ)されることから、尿テストで、排卵日を推定できます。





MRI

磁気共鳴画像診断装置(磁気を使用し身体の断層写真を撮影する検査機器)で、婦人科においては、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍などの診断に役に立ちます。





TESE-ICSI

無精子症の患者の精巣より、外科的に回収した精子を用いて、顕微授精することです。





Vitrification(ガラス化保存)法

胚、卵子凍結法の種類で、超急速凍結法のことです。従来から広く用いられている緩慢凍結法に対し短時間で行うことができ、また細胞内氷晶(これにより細胞はダメージを受ける)による障害が少ないとされています。高い生存率と再現性を有する可能性を持つ凍結保存法で現在技術開発中です。