
卵子凍結Oocyte Cryopreservation
卵子凍結とは
卵子凍結とは、良質な卵子を若い世代に採卵し凍結保存しておく生殖補助医療の一つです。
近年、女性の社会進出や、価値観の多様化などから晩婚となり、妊娠に適した年齢を過ぎてから妊娠・出産を検討される方が数多くいらっしゃいます。ただ、妊娠適齢期を過ぎた方は、若い世代と比べると卵子が老化し、質が低下していくため、妊娠率が低くなる傾向があります。
こうした現代社会特有の悩みを解決するため、若い世代で卵子凍結する女性が増えております。
こんな方に卵子凍結はおすすめです

- 当分仕事に集中したいが、将来出産を希望している
- パートナーがいないが、将来出産を希望している
- 経済的な理由で結婚、妊娠を遅らせたい
- 将来に向けて若い質の良い卵子を残しておきたい
- 闘病中で妊娠ができない状態にある
残念ながら卵子は新しく作られることはない細胞で、年齢が経つにつれ卵子の質は下がっていきます。
卵子の凍結保存をすることで、今様々な理由により妊娠ができない方でも、将来質の高い卵子を使用し、妊娠の可能性を高めることができます。
卵子凍結の流れ
多くの卵胞を育てる
内服薬や自己注射などの排卵誘発剤を使って排卵を促し、より多くの卵胞を育てます。排卵誘発剤を使うことで、1回の生理周期で効率よく質のよい卵子を多数採取できます。

生理開始

内服薬や自己注射などの排卵誘発剤を使用し、卵胞を育てる

1回目の生理周期で多数の卵子を回収できる
採卵する
卵胞の育ち具合をチェックしながら採卵日を決定します。採卵の際は、膣から専用の採卵針を挿入し、排卵前の卵胞から卵子を吸引して採取します。


凍結保存する
採卵された卵子は、-196℃の液体窒素のなかで凍結保存されます。卵子の細胞活動は停止するため、卵子が老化せず、なおかつ傷つけることなくそのままの状態で長期間保つことができます。
卵子凍結の費用卵子凍結は自費診療となります
採卵価格をお求めやすい価格に見直しました
- 採卵
- 168,000円
150,000円(個数により金額変動はありません)
- 卵子凍結料
- 40,000円
- 卵子凍結
保存料 - 5,000円(1ヶ月あたり)
- 検査代
- 2,090円
卵子凍結のよくある質問
- 卵子凍結をすれば、妊娠適齢期を過ぎても妊娠できますか?
-
残念ながら卵子凍結は100%妊娠を保証するものではありません。
女性の年齢が上がると卵子の質や数が減少します。卵子凍結は、若い時期の卵子を保存することで、後年に妊娠を試みる際に、若い卵子を使うことができるため、妊娠率が向上する可能性が上がります。
- 卵子凍結はどの程度保存できますか?
-
理論上は半永久的に保存できます。
ただ、妊娠のリスクを考えると50歳前後で卵子凍結を終える方がほとんどです。
- 卵子凍結をするための通院期間はどの程度かかりますか?
-
生理周期に合わせて治療を開始して採卵と凍結まで含めると、おおよそ1~1カ月半程度かかります。
来院回数は5〜6回程度となります。
- 卵子凍結に年齢制限はありますか?
-
年齢制限はありませんが、質の良い卵子を保存するための推奨として、日本生殖医学会のガイドラインでは40歳未満の女性といわれています。当院でも39歳以下の方を推奨しております。
- 卵子凍結で母体に危険はありますか?
-
卵子凍結をするために必要な採卵の手術は、日帰りでおこなえる安全性の高い手術です。
卵巣の腫れや出血などが生じることもありますが、母体に危険が及んだり、副作用が発生することは少ないといえるでしょう。